iPhone Xのセキュリティ対策

iPhone Xの紛失に備えたせていをしておこう

iPhone Xを使っているとメールや連絡先など個人情報が蓄積されていくので、紛失したときの被害は甚大です。

こうしたリスクを少しでも減らすにはセキュリティ対策が必要です。

iPhone Xには、GPSを使って紛失したiPhone Xがどこにあるか知らせる機能が搭載されています。

紛失したiPhone Xの存在を知らせるために、iPhone Xからサウンドを鳴らしたり、メッセージを表示する機能もあります。

最悪の場合に備えてiPhone X上のすべてのデータを消去することも可能です。

こうした機能を使うには、iCloudサービスが提供する「iPhoneを探す」設定がオンになっている必要があります。

この点を確認しておきましょう。

1.iPhone Xのセットアップ時にiCloudを使うを選択していれば、「iPhoneを探す」機能は自動的にオンになっています。

2.「iPhoneを探す」機能がオンになっているかは、「設定」→上部のユーザー名→「iCloud」→「iPhoneを探す」で確認できます。

3.「最後の位置情報を送信」をオンにしておくと、バッテリー残量が非常に少なくなったとき、iPhone Xのいち情報を自動的にアップルのiCloudサービスに送信しておいてくれます。

4.「iPhoneを探す」がオンになっていると、iTunesから復元できないほか、iPhone XをリセットしようとしてもApple IDのパスワードを要求されます。

紛失したiPhone Xを拾った人が勝手に初期化できません。

5.iPhone Xで「iPhoneを探す」を無効にしようとしてもApple IDのパスワードがわからないとオフにできません。

 

iPhone XにiCloudからできること

iPhone Xを紛失してしまった場合は、PCやMacからアップルの「iCloud.com」ページにアクセスしてiPhone Xの現在位置を確認しましょう。

iPhone Xが見当たらないとき、家や職場内など身近な場所にあるのか、それとも別の場所にあるのかがわかります。

iOS用に「iPhoneを探す(Find iPhone)」アプリも提供されているので、他のiPhoneやiPadから探すことも可能です。

身近な場所にiPhone Xがありそうな場合は、最初に「サウンドを再生」を試してみましょう。

探しているiPhone Xが近くにあれば音をたよりに見つけられます。

「紛失モード」を選んで連絡先の電話番号とメッセージを入力すると、その内容がiPhone Xの画面に表示されます。

紛失したiPhone Xを誰かが見つけてくれた場合は、メッセージを見て連絡してくれる可能性が高まります。

「サウンドを再生」や「紛失モード」を使っても見つからない場合は、iPhone Xから情報が漏れるのを防ぐために「iPhoneを消去」を行ってiPhone X内のデータを消去しましょう。

ただしそれ以降、位置の検出や「サウンドを再生」「紛失モード」などが一切できなくなりので最終手段と考えてください。

1.「iPhoneを探す」には、webブラウザでiCloudにアクセスしてApple IDとパスワードでサインインしてから「iPhoneを探す」アイコンをクリックします。

参考 AppleのiCloudアップル公式

2.Apple IDに紐づけられているiPhone Xの位置情報がマップ上に緑の●で表示されます。状況によってはかなり正確な位置を把握できます。

3.iPhone Xに付けられた名前もしくは「すべてのデバイス」がweb siteのページ上部に表示されているのでクリックします。

プルダウンメニューから目的のiPhone Xを選択すると、「サウンドを再生」や「紛失モード」などの操作が行なえます。

4.「サウンド再生」を選ぶとiPhone Xの画面上にダイヤログを表示してサウンドを鳴らします。「紛失モード」を選ぶと連絡先の電話番号とメッセージが入力できます。

その内容がiPhone Xの画面上に表示されます。

5.「iPhoneを消去」を選ぶと、紛失したiPhone Xを遠隔操作で初期化できます。すべての内容が消去されてしまうため、それ以降は位置検出や遠隔操作が一切できなくなるので注意してください。

Apple IDが2ファクタ認証になっているか確認

iCloudに関する操作だけでなく、iTunes StoreやApp Storeで曲やアプリなどコンテンツを購入する際にはApple IDが必要です。

Apple IDは登録したメールアドレスとパスワードを組み合わせて使うので安全そうに見えますが、万が一IDをとパスワードが他人に知られてしまうと大変です。

こうした危険性を排除するためにも、Apple IDでは2ファクタ認証の利用が推奨されています。

2ファクタ認証とは、新しいデバイスからApple IDを使ってiCloudにサインインしたり、iTunes StoreやApp Storeにサインインする際、従来のIDとパスワードの他に本人確認用のコードを要求するシステムです。

Apple IDのアカウント内容を変更する際にも確認用のコードが必要になります。

通常、この確認用コードは、Apple IDのアカウントに登録された信頼できるデバイスに送られます。

iPhone Xを信頼できるデバイスとして登録しておけば、新たにMacやiPad、別のiPhoneでApple IDを使ってiCloudにサインインしようとすると、iPhone Xに送られた確認コードが必要になるのです。

つまり信頼できるデバイスが手元にあれば、万が一、Apple IDとパスワードが他人に知られてしまっても、勝手にiCloudにサインインしたり、iTunes StoreやApp Storeからコンテンツを購入されるのを防げるのです。

iPhone Xを入手して新たにApple IDを作った場合は、無条件でこの2ファクタ認証を使用するように設定されているはずです。

ずっと昔に作成したApple IDなどは2ファクタ認証が有効になっていなかったり、以前に用いられていた2ステップ認証が使われている場合があります。

以前からiPhoneやiPadなどのiOS出橋うや、Macを利用しているユーザーは、自分のApple IDが2ファクタ認証を利用するように設定されているか確認してみましょう。

1.2ファクタ認証が有効になっているかは、「設定」を開いて上部のユーザー名をタップ、Apple IDの画面から「パスワードとセキュリティ」をタップするとっ買う人できます。

ここで「2ファクタ認証」がオンになっていれば問題ありません。

オフになっていたら「2ファクタ認証を有効にする」をタップしましょう。

2.2ファクタ認証のセットアップ画面が表示されます。そのまま「続ける」ボタンをタップしましょう。

3.Apple IDに登録してある電話番号が表示されます。信頼できるデバイスに確認コードが表示されない場合、この番号に対してSMSや音声通話で本人確認を行います。

そのままこの電話番号を使用する場合は「続ける」を別の番号を使用する場合は「他の番号を使用」をタップします。

4.これで2ファクタ認証がオンになりました。Apple IDの管理サイトからも2ファクタ認証の確認や変更は行なえます。

参考 Apple IDApple公式

5.「他の番号を使用」をタップした場合は、電話番号と本人確認の手段(SMSか音声通話か)を設定します。

6.Apple IDとパスワードを使って別のデバイスからiCloudにサインインしようとすると、登録してある信頼できるデバイスに通知が表示されます。

自分がサインインしようとしたものなら「許可する」をタップしましょう。

心当たりがない場合は「許可しない」をタップします。

7.「許可する」をタップすると確認コードが表示されます。iCloudにサインインしようとしている新たなデバイスに、この確認コードを入力しましょう。これで正常にサインインできます。

 

「通知センター」や「コントロールセンター」にも対策を

「通知センター」や「コントロールセンター」は便利な機能ですが、ロック時にアクセスできる他人にメールやメッセージのやり取りを覗かれてしまったり「機内モード」をオンにされてiPhone Xを探す機能を使えなくされる危険性があります。またロック時にバナーやダイアログえ通知された際に情報が丸見えになってしまいます。

ロック時の通知に関しては「設定」→「通知」で設定を変更できるので対策しておきましょう。

ロック画面ではプレビュー表示をしないように設定しておけば、メッセージやメールの内容を見られる心配もありません。

パスコードアタックも対策

紛失時などに何度もパスコードを試されて破られてしまうと、個人情報が流出してしまいます。こうした攻撃が不安な場合は、10回パスコード入力に失敗するとデータを消去する機能で対抗できます。

「設定」→「Face IDとパスワード」に設定項目があります。

数字6桁以外のパスコードに

通常、パスコードは数字6桁を入力して解除しますが、英数文字の組み合わせによる複雑なパスコードにも変更できます。

数字6桁では不安な人は、「設定」→「Face IDとパスコード」で「パスコード変更」を選び、「パスコードオプション」から「カスタムの英数字コード」をタップしtパスコードを設定しましょう。